説得力のある子供の叱る方、説得力のない叱り方。

子供を叱るとき、どのように叱るのが良いのだろう?

先日、我が家でこんなエピソードがあり考えさせられました。

コップをひっくり返した息子

食事中の事です。

食事をしていた息子(4歳)がお話に夢中になり、身振り手振りを交えて話しだしました。

テーブルには、麦茶の入ったコップがおいてあります。

案の定、息子の手がコップにあたりコップは倒れ、中の麦茶がこぼれます

とっさに親(私達)から出た言葉。

「麦茶を大事にしなさい。」

「コップをひっくり返して中の麦茶を捨てちゃうなんてもったいないでしょう。」

もっと注意しなさい。」

妻も、かなりイライラした様子で、大分感情的な言葉も飛び出しています。

「そんなにこぼすなんて、お母さん、もう嫌。」

そもそも良くコップを倒してしまう息子

この時は麦茶でしたが、そもそも、最近の息子はよくコップをひっくり返し、テーブルの上を水浸しにしています。

中に入っているのは、水、麦茶、、牛乳などいろいろですが。

なんで、子供ってこんなによく物をひっくり返すんでしょうね。

注意力が足りないからでしょうか。

子供がコップをひっくり返してしまうのは親のせい

子供の注意力が足りないというのは事実です。

小さな子供は、これから先の事を想像することができないので、注意するといっても何に注意してよいのかわかりません。

子供には経験も少ないので、過去の経験から注意の対象を見つけるという事も不可能です。

倒れやすいコップがテーブルの上に置いてあったら、そのコップに子供の手があたり、コップが倒れてしまうというのは、当たり前なんです。

「注意して!」では事故は防げない

それに「注意しましょう」では、事故(コップをひっくり返してしまう事など)は、絶対に防げません

だって事故って、そもそも、注意力が途切れた瞬間に起きるものです。

じゃぁ、注意力が途切れないようにすれば良いのでは?

その通りです。でも、それは不可能ですよね。

では、事故を防ぐにはどうしたら良いか?

答えは簡単です。事故が起きない状況を作れば良いのです。

子供にコップを倒してほしくないのであれば、子供の手の届かないところにコップを置くとか。

でも、それだと子供は食事中に麦茶を飲めないことになってしまいますね。

じゃあ、飲んだら、手が当たりにくい場所にコップを置くようにするとか。

コップにスプーンを立てたままにしておかないとか。

実は、我が家で息子がコップの多くは薬の入ったコップ

先ほど、息子は、いろんなものが入ったコップをひっくり返すと書きましたが、その中でも薬の入ったコップを良く倒します。

子供用の薬って、粉薬・シロップを水で溶かして飲みますよね。

お薬は、完全には溶けない物も多いです。スプーンでしっかり攪拌させても、時間が経つと下に沈殿してきます。

息子は、この沈殿した薬が苦手。

ごくっと飲んで、薬が沈殿していたら「じりじりする。」と言って、泣きべそをかいちゃいます。

そういうこともあって、息子は出された薬をすぐには飲まないことも多いです。

コップは、攪拌用のスプーンを入れられたままテーブルの上で、息子に飲まれるのを待ち続けます。

息子は薬の事を忘れ、話に夢中になり、…あとは想像通りの展開です。

子供を叱るときに注意していること

そうやって考えると、冒頭の叱り方の反省点が見えてきました。

息子は、麦茶を無駄にしたいからコップを倒しているのではないはずです。

注意だってしてたはず。ただ、子供の集中力では、長い時間集中力を持続させることができないだけ。

なのに、「無駄するな」だとか「注意が足りない」等と叱られたのでは、「もっと大事にしなくてはいけないのか」、「もっと注意しなくてはいけないのか」、「(つまり)今のままではダメなんだ…」と、子供は自己を否定してしまいます

では、どのように叱るか。

どのような経過で事故が起きたかを子供と一緒に振り返る

コップの例でいえば、なぜコップが倒れてしまったのかを、子供と一緒に考えてみるのです。

注意点は、「もっと注意しておけばよかったね。」で終わらせないこと。

コップが倒れないようにするには、どうしておけばよかったかを具体的に考えること。

そして、コップが倒れない方法を考えなければいけない理由を、一緒に考えること。

(なかの麦茶がもったいないもんね。お薬、飲めなくなっちゃうからね。等々)

人は失敗するもの。だから人は悪くない。悪いのは、事故が起きるプロセス・環境を放置しておいたことです

と考えれば、「もっと注意を」という言葉は出てきません。

子供だけが悪かったということにもなりません。

そのように叱られた子供は、自分を否定せずにすみます。

叱られたときでさえ、自己肯定感を育てることができるはずです。

後日談

実は、冒頭のエピソードが起きた次の日、私もコップをひっくり返してしまいました。

息子・妻・私の3人でテーブルにつき、息子はおやつを食べ、妻は書き物、私はパソコン仕事をしていました。

私はパソコン仕事をしながら麦茶を飲んでいました。

麦茶の入った湯呑をテーブルに置いたまま話に夢中になった私は、肘を引っ掛け、湯呑を倒してしまったのです。

もちろん、私には、麦茶を無駄にしたいという気持ちはありません。注意力が途切れてしまったのです。

でも、前日、息子に対して「麦茶を無駄にするんじゃない!」、「もっと注意しなさい」と叱ったばかり…

思わず私は、苦笑い。息子も、苦笑い。妻は、横でクスクス笑い。

みなさんもご注意ください。

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